21 1月

「心の余裕からうまれる穏やかさに生かされる風景」

寒くて風の強いある日の風景を想起する。
どうだろうか、定年退職した人たちの集まりなのかどうかわからないが、人工的溜め池公園で、連凧を天高くあげるのを楽しんでいる人たちに出会った。
観れば、幼子のような無邪気な笑顔でニコニコしている。絡んでいる凧糸をひもときながら、風がどちらからどちらへと吹いているのか。
風の勢いがどうなのか等をうかがう姿に焦りはなく、余裕からうまれる穏やかさを感じて、私の心と身体があたためられた。
しあわせ感で一杯になった私。
「ああ、そうか。やはり、どんなことをするにせよ、楽しんでよろこんで何かに取り組むことが一番大切なんだ。」と、あらためてそのたしかさを教えられ、連凧とそれをあやつる人たちの風景を後にして帰路につく。